妊娠期の母親の感染症に対する認知と予防知識・予防行動の実態
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概要
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【目的】妊娠中の風疹・パルボウイルスB19(以下PB19)・サイトメガロウイルス(CMV)など5つの感染症に対する,母親の疾患名についての認知,予防知識,予防行動の実態について調べ,どのような問題があるかを明らかにすることを目的とした。【方法】対象は産後1年未満の母親300名。母親に調査目的を説明し承諾を得た後,調査表に回答してもらい無記名で返送するよう依頼した。調査内容は年齢,各感染症の疾患名についての認知,予防知識,予防行動の内容などとした。【結果・考察】調査回答者数は95名で,初産婦68名,経産婦27名であった。各感染症の認知度は,風疹95%,水痘67.4%, PB19は54.7%, CMVは5%,トキソプラズマ36.8%であった。妊娠中の感染予防行動の内容は,風疹と水痘は,予防接種の確認,手洗い・嗽など, PB19は手洗い・嗽など, CMVは手洗い,トキソプラズマは猫などの動物に近づかないなどだった。各感染症の疾患名に対する認知と予防知識・予防行動,および予防知識と予防行動の関係をみると,すべての感染症で相関がみられ,感染症についての認知度,予防知識,予防行動の指導の強化が示唆された。
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