保健活動における評価の現状と課題
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概要
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評価には,事前評価と事後評価(地域全体の評価や事業参加者の評価)がある.全国の市町村での実施割合は,何らかの保健事業の評価8割,地域の状況を把握するための既存資料の分析7割等である.住民の健康指標等の把握割合は,死因別死亡者数・各種保健事業参加率等は9割,標準化死亡比(SMR)5割等である.事業評価のデザインとして,ケーススタディーデザイン,前後比較デザイン,準実験デザイン,実験デザイン(無作為比較対照試験)等がある.実験デザインは科学的に最も正しい方法であると言われることが多いが,倫理的な問題や外部妥当性などの欠点がある.現場での評価には前後比較デザインが最もお薦めであるが,事業以外の影響による変化等の問題に注意を要する.事業の改善を目的とした評価においては,質的評価,特に観察が重要である.
- 国立保健医療科学院の論文
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