育児関連レジリエンス尺度の開発
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概要
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【目的】本研究では、親の育児サポートに活用できる育児関連レジリエンス尺度の開発を目的とする。【方法】3歳児健診に訪れた親330名を対象に、自己記入式アンケートにより、独自に作成した育児関連レジリエンス尺度の有効性の検証を行った。分析は因子分析、Cronbach's α信頼性係数(以下、α係数)の算出、既存のレジリエンス尺度および育児ストレス尺度との相関係数の算出を行った。【結果】調査票は、97名を分析対象とした(有効回答率97.0%)。天井効果・フロア効果の検証を行い、因子分析を行った結果27項目となり、『周囲からの支援(Ihave因子)』、『問題解決力(Ican因子)』、『受け止め力(Iam因子)』の3因子となった。信頼性は、Cronbach's α係数は全ての因子で0.821以上であった。妥当性は、因子分析で分類された項目内容を確認し、また既存の尺度との相関r=0.666〜0.822から、判断した。さらに既存の育児ストレス尺度の各因子とはr=-0.394〜-0.526の負の相関関係がみられた。【結論】3歳児健診に訪れた母親97名の調査結果より、全27項目からなる育児関連レジリエンス尺度を開発し、実用可能性が示唆された。
- 一般社団法人日本小児看護学会の論文
- 2014-03-20
著者
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