資源プール化アーキテクチャを用いた物理IaaSにおけるマルチテナント環境の実現(クラウド基盤,並列/分散/協調とディペンダブルコンピューティング及び一般)
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概要
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様々なクラウドサービスを提供するデータセンタでは,より高性能で柔軟なシステムを構築可能なプラットフォームへの要求が高まっている.我々は,資源プール化アーキテクチャを用いて構築した物理マシンをオンデマンドに提供する物理IaaSを提案し,試作を行なってきた.資源プール化アーキテクチャでは,CPUやディスクなどのハードウェアリソースをコンポーネントごとにプール化し管理する.各種リソースプールからユーザの要求に応じてリソースを切り出して組み合わせることで動的に柔軟な構成の物理マシンを構築することができる.これまでの試作では,一度配備を行ったマシンは停止中であってもそのリソースがユーザに専有され続けており,リソースが効率的に利用できていないという問題があった.本稿では,物理IaaSにおいて複数のユーザがユーザ間の分離性を維持しつつリソースを効率的に利用可能とするマルチテナント環境を実現するためのリソースのライフサイクル管理手法について提案する.また,社内運用向け物理IaaSの管理システムに対してライフサイクル管理手法を実装し,マルチテナント環境の実現性及び,実用性について評価する.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-07-25
著者
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土肥 実久
株式会社富士通研究所クラウドコンピューティング研究センター
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湯原 雅信
株式会社富士通研究所クラウドコンピューティング研究センター
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河合 励
株式会社富士通研究所クラウドコンピューティング研究センター
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山崎 公敬
株式会社富士通研究所システムソフトウェア研究所
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河合 励
株式会社富士通研究所システムソフトウェア研究所
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土肥 実久
株式会社富士通研究所 クラウドコンピューティング研究センター
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