優先株式発行に伴う株価反応と銀行の役割
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この論文では、2003 年から2012 年の期間において、第三者割当で優先株式を発行するという企業の発表に対してその企業の株価がどのような反応をするか、そして優先株式引受を行う銀行がどのような役割を果たすかという問題を分析する。ここで得られた実証結果は、銀行が優先株式の引受主体に含まれている場合に発行企業の株価は上昇するというものである。この結果は、優先株式発行に際して、銀行が企業経営内容に関する情報生産、企業価値の保証、そして経営者に対する監視という役割を果たすという仮説と整合的である。さらに、クロスセクション分析は、こうした銀行の役割が財務内容の劣る企業に対して発揮されることを示唆している。
- 京都産業大学の論文
著者
関連論文
- 第三者割当増資に関する実証分析
- 事業撤退と企業価値
- 債務免除は同業他社にとって吉報か凶報か
- 投資主体別株式保有行動の実証分析
- 記念配当の情報シグナル効果に関する実証分析
- 日本における新規株式公開
- メインバンク依存度の決定要因について
- 民間非銀行部門の資産選択と金利変動
- 貸出金利と拘束性預金
- 金融自由化と預金・貸出の期間不対応
- 預金金利自由化と金融政策
- 貸出市場の取引形態と信用割当の理論
- 金融自由化と貸出金利
- 株式分割と企業利益 : 旧商法規定における無償交付に関する実証分析
- なぜメインバンクは金融支援をするのか : EVENT STUDY による実証
- 日本の優先株式発行企業の業績
- 優先株式発行に伴う株価反応と銀行の役割