都市部幼稚園児の身体活動量および体格・体力(2012年度調査結果より)

概要

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幼児期における身体活動量の実態および身体活動量と体格や体力との関連を明らかにし、この年代の体力向上施策に活かすため、2009年からH幼稚園の観察調査研究を継続している。本稿では、2012年度調査の結果について、幼稚園児の身体活動量・体格・体力の実態と相互の関連性について検討した。対象はT市H幼稚園の園児83名(男児47名、女児36名)である。身体活動量は、1日あたりの総エネルギー消費量(TEE)、歩数、身体活動レベル(PAL)、運動強度別(低強度、中等度、高強度)活動時間を測定した。体力は、25m走、立ち幅跳び、テニスボール投げ、両足連続跳び越し、体支持持続時間、握力、捕球の7種目で評価した。身体活動量指標には、学年差は少ないが、男女差、平日休日間差が認められる指標が多かった。体力には、明らかな学年差があり、5歳児では3種目に男女差がみられた。身体活動量は、体格と有意な関連を示さなかったが、体力には有意な関連が認められ、歩数および4METs以上活動時間の低値群は、中値群、高値群に比べ、いずれの体力測定値とも低値を示した。本研究で対象とした都市部の幼稚園児において、身体活動量は体力に関連し、高い身体活動量レベルの者の体力が高値であった。

都市部幼稚園児の身体活動量および体格・体力(2012年度調査結果より)

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