東京都立青鳥養護学校における「作業学習」実践の形成過程に対する城戸幡太郎の役割 : 技術教育実践史研究の視点から
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概要
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本稿の目的は、東京都立青鳥養護学校における「作業学習」実践の形成過程に対する城戸幡太郎の役割を明らかにすることである。城戸と、同校の実践との媒介項として、三木安正、小杉長平、杉田裕に着目する。同校の初期の実践における方針は、障害児を労働する主体ととらえ、生活協同体の中で仲間と生産人としての主体形成を志向した城戸の影響が認められるが、1951年度以降の実践は、障害児が個人で社会に順応することを志向し、生産はそのための手段とした三木、小杉、杉田の社会生活能力論を背景にしており、城戸の理論とは断絶している。
- 日本産業教育学会の論文
- 1999-07-31