相反潜在危険が生ずる機械類の機能安全評価について(機械安全を主として)
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概要
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機械類に付設する安全関連系の安全機能が複雑化するにつれ,当該安全関連系の一つの故障が一方の潜在危険には安全側に,他方の潜在危険には危険側となることが多くなった(Robotにおけるshutdown機能,Laser Scanner/Light Curtain等のmuting機能等).それらの潜在危険群を相反潜在危険という.複雑な安全機能をもつ安全関連系の評価には機能安全規格を用いることが必要になっているが,現在のところ,機能安全規格を相反潜在危険が生ずるシステムの評価に適用することは難しい.そこで,本論文では,相反潜在危険が生ずる機械類の機能安全評価に関して論ずる.まず,典型的なシステム構成による相反潜在危険を定義し,安全機能喪失状態での作動要求と作動要求状態での安全機能喪失とによる危険事象生起論理の考え方を用いた評価を行い,この評価方法が有効であることを明らかにする.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-07-18
著者
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