ポリマーを含有した硝酸アンモニウム/硝酸カリウム微粒子の相安定性および熱分解特性(高エネルギー物質研究会 平成25年度研究成果報告書)
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概要
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硝酸アンモニウム (AN)は吸湿性を有し,室温近傍においても体積変化を伴う固相間相転移が起こるなど工業利用における課題を有する。我々の既往の研究では,これらの問題を解決するため, AN,相安定化剤である硝酸カリウム (PN)およびポリマー(例:PVA,CMC,Latex)が一体化した微粒子(AN/PN/Polyemer)を調製し,ポリマーの効果により防湿性が向上することを明らかにした。本研究では,調製した AN/PN/Polyemer微粒子の相転移および熱分解挙動を DSCを用いて観察した。実験の結果,PNの効果により,室温.100°Cの温度領域に AN由来の相転移が観察されず,相安定化していることが確認された。また,PVAおよび CMCにも ANに対する相安定化効果がある可能性が示唆された。 AN/PN/Polyemerの熱分解挙動を観察したところ, 190-245°Cおよび272.291°Cに 2つの発熱ピークが観察された。低温側の発熱は, ANと融解あるいは熱分解したポリマーとの反応が関係している可能性があり,高温側の発熱は AN自身の発熱分解に由来するものと推察した。
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