保健医療福祉系大学学生における規範意識
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概要
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【目的】保健医療福祉系大学学生の規範意識の実態を明らかにし、今後の教育方法を検討する上での基礎的資料を得る。【方法】1年次入学生370名に質問紙調査を実施し、単純集計およびMann-WhitneyU検定を用いて分析した。【結果】及び【考察】質問紙は206部回収し有効回答数180部(回収率55.7%、有効回答率48.6%)であった。規範意識は、交通ルール違反(徒歩、自転車)を約7割の学生が経験しており、未成年での喫煙・飲酒の経験があった。その他の問題行動や危険行動の経験がある学生は少数であり、自己体験や行動への認識からも規範意識は高い傾向にあることがうかがえた。約6割の項目で自己体験と行動への認識に関連がみられた。今後の学外実習や対人関係構築のためにも知識・技術以外に態度(規範)に関する教育も考慮が必要であり、早期から問題行動や危険行動の現状把握、規範意識の把握、他者配慮ができるような学生教育の必要性が示唆された。
- 埼玉県立大学の論文