認知症高齢者の在宅生活継続を可能にする地域包括支援センターを中心とする専門職連携の有効性に関する一考察
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概要
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認知症高齢者とその家族を最前線で支援する地域包括支援センターにおける,社会福祉士・保健師・看護師を中心とする専門職の実践に注目し,認知症高齢者の在宅生活継続に必要な要件を探ることを目的として,熊本県内の地域包括支援センターを対象にインタビューを実施し,得られたデータを分析した.その結果,地域包括支援センターにはさまざまな相談が寄せられ,地域の包括的相談窓口として認識されつつあること,配置されている専門職がチームアプローチを実践していること,その一方で,地域の諸機関と有効な連携が行われているものの,医師や医療機関との関係については認知症高齢者の在宅生活継続を可能にするほど十分なものではないこと,等が明らかとなった.今後も,住民の組織化による認知症高齢者を支えることのできる地域づくりへの努力が引き続き求められる.
- 2014-03-31
著者
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北村 育子
日本福祉大学社会福祉学部
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森塚 恵美
熊本保健科学大学
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森塚 恵美
熊本保健科学大学保健科学
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永田 千鶴
熊本大学大学院生命科学研究部
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松本 佳代
熊本大学大学院生命科学研究部
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清永 麻子
熊本機能病院
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