要介護高齢者における生活機能のアセスメントを学ぶ視聴覚教材の評価-看護学生の情報への気づきの可否に焦点を当てて-
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概要
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本研究では、要介護高齢者の生活を捉えたオリジナルの視聴覚教材について、学生がICFの枠組みによる生活機能をアセスメントするために必要な情報を捉えることが可能かどうかを評価することを目的とした。対象は看護系大学1年生であり、調査には、ICFの枠組みに沿って視聴覚教材から捉えられる内容についての独自に作成した自記式調査票を用い、統計的手法により分析した。分析の結果、ICF各項目の平均値(3点満点)は、心身機能身体構造2.29(±0.30)、健康状態2.19(±0.61)、活動参加2.52(±0.31)、環境因子2.59(±0.40)、個人因子2.44(±0.42)で、全項目の平均値は2.40(±0.28)であり、全74項目中61項目で7割以上の者が「見てとれた」と回答した。本視聴覚教材は、要介護高齢者の生活機能をアセスメントするために必要な情報を捉えることが可能で、看護学生が要介護高齢者の生活機能のアセスメントを学ぶ学習教材として有効性が示唆された。
- 埼玉県立大学の論文