規範意識は経年により変容するのか : 量的側面及び質的側面からの検討
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概要
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近年, 青年の規範意識が低下したといわれることがある。 本研究では青年405名を対象として規範意識の量的側面, 質的側面から三時点 (2003年, 2009年, 2011年 (社会的危機)) において経年変化を検討した。 その結果, 規範意識は量的側面 ( 6件法) においては経年に伴い低下をしてはおらず, 規範によっては経年に伴い上昇していることが示された。 また, 規範意識の質的側面 (理由付け) では経年に伴いおおむねの規範について個人の自由だと判断する人が増加しているということはなく, 「道徳」 あるいは 「慣習」 と理解している人が多かった。 これらの結果について, 社会経済状況を踏まえ考察を行った。(2013年10月 1日受稿)
- 2014-03-31