既存システムと新たなシステムの共存のための信号検出方式並びに基本特性の検討(移動通信ワークショップ)

概要

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筆者らは、周波数有効利用の観点から、"既存システム"が運用されていても、空間的に周波数が空いているケースがあることを想定し、その場合に"新たなシステム"を利用することについて検討している。この場合、既存システム側から見て、新たなシステムからの有害な干渉が無いことを確認する必要がある。本稿では、この目的のために、空き周波数帯域を推定するシステムを想定し、さらに干渉を検知する為の信号検出方式とその基本特性を、OFDMを対象としてシミュレーションにより検討している。信号検出器は、既存と新たなシステムの信号両方を同時に受信するため、信号キャンセル方式と、プリアンブルを利用した特徴検出方式を併用している。さらに、2つのシステムの信号間に、周波数オフセットやサンプルタイミングオフセットが生じうることも考慮し、また、既存と新たなシステムの受信電力比に対する特性も評価している。その結果、信号キャンセルが必須となる電力比の範囲があることが明らかとなった。検出特性は、"正しく検出する確率"で評価している。また、新たなシステムを運用できる条件についての検討例を、勧告ITU-R P.526-12を用いた電波伝搬モデルを用いて示している。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-02-20

既存システムと新たなシステムの共存のための信号検出方式並びに基本特性の検討(移動通信ワークショップ)

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