動的超音波散乱法による沈降マイクロ粒子のダイナミクスに関する研究 : 流体力学的長距離相互作用と静電的相互作用の競合(音響・超音波サブソサイエティ合同研究会)
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概要
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本研究室では、動的超音波散乱法という新しい測定技術を開発してきた。この技術は、自己相関関数法に基づく微粒子の運動解析法であり、これより微粒子の粒径評価や分散安定性の解析が容易に行える。従来の研究では疎水性のポリスチレン粒子を界面活性剤と共に水に分散させて測定試料としてきた。本研究では、マイクロ粒子のダイナミクスを支配する主な因子と考えられる流体力学的長距離相互作用に加えて、これまで比較的粒径の大きなマイクロ粒子を用いてきたために無視してきた表面電荷の沈降速度揺らぎに対する影響について検討する。その研究の結果、(1)これまで検討してきた流体力学的相互作用に基づく評価に加えて、静電的相互作用が沈降ダイナミクスを支配する場合がある事がわかった。また、(2)塩を添加すると静電的相互作用が遮蔽され、従来用いてきた流体力学モデルによる再現性が確認された。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-01-17
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