超音波で観るマイクロ粒子懸濁液のダイナミクス(物性,一般)
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概要
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動的超音波散乱法は,光学の分野で培われた動的光散乱技術を超音波に適用し,散乱波の時間変化から粒子の運動を特定する方法である.一般的に相関関数法と呼ばれる統計的解析手段を駆使して,粒子の変位を算出できるが,最近パルス超音波の魅力に着目した位相解析法を開発したので,それを利用したマイクロ粒子の流体力学的相互作用に関する実験報告を述べる.マイクロ粒子の相互作用はセルサイズにも及ぶ長距離相互作用であり,速度場は渦を伴う複雑な問題である.この解析技術は,セル中における微粒子の沈降速度もしくは速度揺らぎを位置の関数として取り出すことが可能であるため,さらにイメージング技術へと発展させた.その結果,相互作用場の可視化も可能となったので,懸濁微粒子溶液の動的な構造について最近の話題に着目しながら解説する.
- 2011-07-21
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