省電力運転を動的に制御するルータシステムの検討(ネットワークソフトウエア(ソフトウエアアーキテクチャ,ミドルウエア),NWアプリケーション,SOA/SDP,NGN/IMS/API,分散制御・ダイナミックルーチング,グリッド,NW及びシステム信頼性,NW及びシステム評価,一般)

概要

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トラヒック量のモニタリングや予測に基づき,集約リンク本数を削減し,使わないリンクのインタフェースカードの電源をOFFすることで,ネットワーク機器の消費電力を動的に削減する方法が提案されている.しかしルータシステムはインタフェースカード以外に,メイン制御部,パケット転送部,サービス拡張用カードなどの機能部で構成されており,インタフェースカードの電源OFFだけでは省電力化効果は低い.またインタフェースカート以外の各機能部が,トラヒック量などに基づき動的に省電力運転する手法はまだ確立されていない.更に従来研究では,ルータの省電力運転中にトラヒックの急峻な変化が発生するとパケットが廃棄される場合があり,省電力運転の機能をキャリアネットワークで運用するために解決すべき課題となっている.そこで本論文では,ルータシステムの省電力運転に関する未着手領域を明確化し,高い省電力効果が得られ,かつ実運用に耐えうるシステムとするための課題について検討している.
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2013-01-17