透過法による強磁性共鳴半値幅測定
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概要
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強磁性共鳴半値幅はマイクロ波フェライトの性質を示す重要な材料定数である。国際規格IEC 60556 Chapter 6 が規定する測定法は「共振器摂動法に基づいた半値幅測定」であり、(a)測定が共振器の共振周波数に限定される、(b)磁界強度検出器具の分解能不足など、素材や製造技術の進化に伴う特性改善が反映されなくなっている。デジタル化によってダイナミックレンジと周波数設定精度が飛躍的に改善されたマイクロ波測定装置により「伝送線路内に置かれた試料の強磁性共鳴半値幅の高精度測定」が任意の周波数において可能になった。高精度半値幅測定を可能にしIEC 60556との整合性も確認された「透過型測定器具による半値幅測定法」について報告する。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-02-27