センサデータを活用する社会に向けたプライバシーに係る課題の多角的考察(セキュリティ分析)
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概要
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センサデータの活用に注目が集まっている.センサデータを活用するサービスは多様で大量のデータを活用するため大きなビジネスチャンスがある.またセンサデータは当初の目的以外にも二次的に活用することで,サービスの利用者だけではなく,第三者にとってもメリットがある.一方で,センサは,利用(生活)の傾向をセンシングするために,個人の行動や趣味などの情報が露呈する,いわゆるプライバシーに係る懸念がある.センサデータの積極的な活用には,プライバシーに係る懸念を払拭する必要がある.本稿ではプライバシーとセンサデータについて整理し,センサデータに係るプライバシーの懸念とは何かを明確にする.センサデータが他の情報と容易に突合できるか否かを現す量である個人特定量を提案し,センサデータの特徴により個人の特定され易さが異なる点についても述べる.また,プライバシーが露呈するその過程を例を挙げて考察し,それが容易でない点も指摘する.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-02-28
著者
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