センサデータを収集し活用するサービスにおける利用者の安全性確保の考察(通信セキュリティ,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
センサデータサービスに注目が集まっている.サービスを提供する事業者は,今後センサデータの管理コスト削減や二次活用を目的に,第三者が提供するクラウド等の計算資源を用いる場合が想定される.しかし,センサデータはプライバシーに関わるデータであるため,誤った扱い方をするとサービス利用者が識別されたり,プライバシーが侵害される等の危険がある.本稿では,センサデータを収集し活用する事業者が,クラウド上でセンサデータを扱う際の検討すべき点について俯瞰的考察を試みた.センサ,センサデータに焦点を当てその特徴を考察し,さらに事業者のクラウド利用パターンから各パターンに応じた対応策について情報漏洩の観点を交え考察した.その結果,センサは,様々な目的で設置され,センサ所有者以外をセンシングする可能性を秘めており,センサの測定対象者以外の者が活用する場合があることが判明した.また,現時点ではクラウド上でセンサデータの一次・二次活用を同時に行うような場合に対するプライバシー侵害を予防する方法を確認することができなかった.
- 2012-11-15
著者
関連論文
- センサデータを収集し活用するサービスにおける利用者の安全性確保の考察(通信セキュリティ,一般)
- クラウド環境での企業向けID管理の課題(クラウド)
- センサデータを活用する社会に向けたプライバシーに係る課題の多角的考察(セキュリティ分析)
- 解析済みマルウェアとの差分抽出による静的解析の効率化手法の提案(セキュリティソフトウェア)