19.高寒地における主要造林樹種の成績 : 10年経過(会員研究発表講演)
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概要
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試験地は富良野営林署布礼別団地102林班ろ小班にあり,標高およそ750m,拡大造林実施区域内の一部である。伐採前の林相は,トドマツ・エゾマツの大径木を主とし,これにダケカンバ・シナノキ・イタヤなどが混交し,ha当りの蓄積は250m^3であった。当試験地の地形は,東から西に7°のゆるやかな傾斜をしており,母岩は安山岩で,壌土である。気候は高山性を呈してきびしく,年平均気温4℃,温量指数50,年降水量1,100mm,積雪は2mをこえる。(1965年の観測値)試験に用いた樹種は (イ)トドマツ・エゾマツ・アカエゾマツ (ロ)ニホンカラマツ・チョウセンカラマツ・グイマツ・グイマツ×ニホンカラマツF_1 (ハ)ストローブマツ・ヨーロッパアカマツ(スエーデン産)・ヨーロッパアカマツ・レシノーザマツ(アメリカ産) (ニ)ケヤマハンノキ・シラカンバ・ウダイカンバ・ダケカンバ・ヤエガワカンバ(青森産)・コバノヤマハンノキ(岩手産) タネの産地の記入していないものは,すべて演習林産である。試験地の面積は5.1haであり,これを1.7haずつに区画し,3繰返しとした。植栽の方法は図-1のごとく,各区1.7haを1.8×1.8mの割で9列植栽した。植栽にあたっては,まず(イ),(ロ),(ハ),(ニ)のブロックを無作為に配置し,さらにブロック内の樹種も無作為に配置した。植栽後,野鼠防除には毒餌散布をおこなったが,2令級の後半から防除をやめているので被害が出,また野兎防除には金アミか張ったが,多雪地のため破損が多く,あまり効果がなかった。
- 北方森林学会の論文
- 1972-03-02
著者
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