トドマツ二次林と人工林の林分構造
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概要
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野幌試験林のトドマツ二次林と人工林について林分構造の特徴的なちがいを二,三検討したものである。用いた資料は,トドマツ二次林では32,39林班の簡易傘伐作業により成立した林分で,昭和18年から固定施業試験地として除間伐と測定をくりかえしているもので,32林班は現在51年生,39林班は43年生になっている。この二次林は取扱と林相から大別して次の三つに分けられる。1)広葉樹を早くから除間伐してトドマツ人工林に準ずる均整のとれた林分としたもの。2)広葉樹をそのまま置いたためトドマツの大部分が被圧されて複層林型となっているもの。3)その中間の型のもの。トドマツ人工林は31林班の現在52年生のもので,6尺方形植栽で,現在までに中庸度の間伐を3回行ない,現在蓄積500m^3ほどの均整のとれた人工林である。また気象などの立地条件は平坦地なので両者間に大差ないものと考えられる。
- 北方森林学会の論文
- 1965-01-30
著者
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