1080 任意の温度条件下における無機複合材料の水分平衡特性(収縮・クリープ)
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概要
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コンクリートの劣化に大きく影響を与えるセメント硬化体中の水分平衡特性について研究を行った。20℃,40℃,60℃におけるセメント硬化体の液状水量と層間水量を溶媒抽出を用いることにより測定し,それぞれの任意温度条件下における平衡特性について検討した。その結果,液状水については湿潤過程においては古典的熱力学理論が任意温度で適応できること,乾燥過程においては完全に平衡に至るまで時間を有することが分かった。層間水に関しては,その水量が、等温条件では乾燥履歴や相対湿度に関係なくほぼ一定値となるが、温度によって大きく変化することが明らかとなった。
- 公益社団法人日本コンクリート工学会の論文
- 2003-07-01
著者
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