糖質関連分子とバイオセンサ(糖質関連酵素化学シンポジウム)
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概要
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糖質関連分野における"バイオセンサ"について,2種類のバイオセンサを開発するとともに,「Sequential Biolochemical Reaction System:SBRS」の概念について紹介した。海藻類に含まれるラミナランを測定するセンサおよび,単糖の1つであるD-アロースを測定するセンサを開発した。両センサとも,複数の酵素と電気化学的手法を組み合わせることによって初めて検出することが可能であった。ラミナランセンサは0.05〜4.0mg/mLの濃度のラミナランと電流応答値との間に良好な相関関係が認められた。また,D-アロースセンサについては,62.4nmolのD-アロースが検出可能であった。SBRSは,数種の生体資材を多段階に連続的に反応させることによって,これまで検出が不可能であった成分(あるいは見逃されていた成分)を初めて検出することを可能にする手法である。開発した両センサともSBRSを採用しており,このことから本手法の有用性が示された。
- 日本応用糖質科学会の論文
- 2011-04-20
著者
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中北 愼一
香川大学総合生命化学研究センター
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平林 淳
香川大学総合生命化学研究センター
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平林 淳
香川大学研究推進機構総合生命科学研究センター糖質バイオ研究部門
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宮西 伸光
東洋大学生命科学部食環境科学科
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中北 愼一
香川大学研究推進機構総合生命科学研究センター糖鎖機能解析研究部門
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住吉 渉
香川大学研究推進機構総合生命科学研究センター糖質バイオ研究部門
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