学級通信記事における教師メッセージの研究 : 2種類のメッセージの提示を通して
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概要
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2種類のメッセージで表現された学級通信を読んで、生徒がどのような感情を生起させるかを調べた。その結果、「わたしメッセージ」で表現された学級通信は、従来の「あなたメッセージ」で表現された学級通信よりも、生徒が、非難されている、コントロールされている、急かされている、責任を転嫁させられているという感情を生起させなかった。つまり、「わたしメッセージ」で表現された学級通信が生徒に受け入れやすい学級通信であるといえた。また、形式のみに注目して、「あなたメッセージ」の表現から「わたしメッセージ」の表現に変えることは困難であり、「わたしメッセージ」の基本的な考え方に立つことによって、「わたしメッセージ」が生まれることがわかった。
- 日本教育メディア学会の論文
- 1997-03-31