放送番組からの発展学習の設計に関する研究 : 若手教師と経験教師の比較を通じて
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概要
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放送番組からの発展学習づくりのルールを構築するために、本研究では、7名の教師の番組理解や発展学習づくりの多様性に関する基礎的データを収集した。具体的には、3名の若手教師(教職2年以下)と4名の経験教師(教職15年以上)に小学校5年生向けの理科番組を視聴してもらい、番組の構成に対する印象や発展学習設計の方針について聞き取り調査を実施した。そして、両群の番組分析や授業設計の特徴を比較検討した。分析の結果、若手教師と経験教師では番組のとらえ方、発展学習のデザインに大きな違いがあることが確認された。番組のとらえ方については、若手教師は直線的であるのに対し、経験教師は非直線的であることが分かった。また、発展学習のデザインについては若手教師は画一的であったが、経験教師は独自性に富んでいることが明らかになった。
- 日本教育メディア学会の論文
- 1996-12-31