14100 街並み誘導型地区計画における街区の活性化 : その空間構成と建築表現東京建物八重洲ビル(公共施設・オフィス(2),建築デザイン,2013年度日本建築学会大会(北海道)学術講演会・建築デザイン発表会)

概要

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東京・八重洲の、地上の賃貸オフィスと地下の飲食店舗からなるビルである。南北方向の2本の路地を廃道し、広い敷地を一体整備した。東京・中央区の「街並み誘導型地区計画と機能更新型高度利用地区」の手法を適用し、全体容積を240%割増して、事務所と店舗の賃貸面積の最大化を図っている。中小規模のビルや店舗が集積し、独特の賑わいがある八重洲仲通りに面して、「白い大地にオフィスの黒いボリュームと商業の赤い穴」というシンプルでシンボリックな空間構成とすることによって、52M×33M×高さ44Mのオフィスのマッスと前面道路の賑わいのスケールを調和させ、新たな景観と街区の商業的な活性化を図ることを目的とした。八重洲仲通りに面する赤いステップテラスは、容積割増の要件である公共的屋外空間として、街の賑わい活性化に貢献すると同時に通りから地下2階の店舗まで見通せる視認性もあり、人々を誘引する商業ゾーンへの導入部となっている。ステップテラスから地下の吹抜け空間であるパティオまで、連続して抜けた空間を造ることによって、八重洲仲通りの賑わいを地下まで引き込み、街路空間を拡げた。
2013-08-30