ペルソナ法の応用:音声ペルソナ(音声要約情報)を活用した生活者(地域住民等)による地域活性化コラボレーションに関する経過報告
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概要
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日本の衰退が危惧されているが,社会の持続のためには生活者達が自ら地域の未来や行動計画を描いて活動していくことが必要と考える.筆者は人間中心設計技法の一つであるペルソナ法を活用したデザイナーや住民による協同設計を試行してきた.ペルソナはターゲットユーザのライフスタイルや考え方を反映して作った仮想ユーザ像のことであり,参加者がペルソナを意識することで実質性の高いコラボレーションの進展が期待されている.今まで,開発者による PC 設計の他に,学生による地域観光検討,主婦によるスマートメータの利用検討,農家・企業・行政等による地域活性化検討等に適用してきた.その結果,ペルソナによって地域の住民がお互いを知る効果は見られたが対話の促進効果は限定的であった.そこで,ペルソナの語源である 「音を通す」 ことを拡大解釈し,地域住民の音声を短く要約した 「音声ペルソナ」 を作成し,住民に聴いてもらったり,町から都会に出た人達 (県内ハーフと仮称) に聴いてもらうことにした.また私がヨソモノの立場であることを宣言し,対話の主導権を取らないように留意した.すると,地域の住民が初心 (当初の文脈) を思い出したり,県内ハーフが町の生活文化を思い起こして,それに続く発言をする状況が見られた.町を活性化する協同対話の進展に効果があったと思えたため,この経過について報告する.
- 2014-03-06
著者
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