人感センサネットワークを用いたスマートビル-焦電型赤外線センサによる人物通過判定方式の改良について-

概要

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ビル利用者の行動に基づき,安全/快適/便利/省エネな空間を提供するスマートビルシステムを実現するため,侵入検知や照明制御等で広く利用されている安価な焦電型赤外線センサを用いた人感センサネットワークにより,タグ等を持たない人も含めた行動情報を抽出する研究を行っている.このセンサを利用して,人の有無 (動きの有無) だけでなく,通行する人数を計測する人数カウンタの実現を考える.デュアルエレメント型のセンサに対して一組の検知エリアを設定することにより,その検知エリアを通行する人の数と方向を検知する.既に,ゲート通行への適用を想定したプロトタイプを開発し,種々の通行動作に対する実験を行い,特別な動作や温度条件を除き,ほぼ正しく判定できることを確認している.実用化に向けた改良の一つとして,複数人が連続して通行しても,各人が通行した直後に判定する逐次判定アルゴリズムを考え実装した.また,ゲートのない出入口で通行判定できるよう,斜め方向も含めた通行判定方法の基本アイデアを考え,予備実験によりその実現可能性を検討した.
2014-03-07