気管支内異物を伴った気管支肺放線菌症の1例
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概要
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背景.気管支異物に伴う気管支肺放線菌症は稀な病態である.症例.77歳男性.長期にわたり右上葉の肺炎を繰り返した患者.胸部CTにて右S^3に浸潤影を認め,右気管支内(B^3)に一部石灰化を伴う軟部陰影を認めた.気管支鏡検査にて右B^3入口部に黄褐色構造物を伴う肉芽組織増生を認め,同部位の擦過細胞診で放線菌の菌塊を認めた.アンピシリンの投与にて肉芽組織は縮小し,その後右B^3入口部の構造物を経気管支鏡的に摘出した.構造物の性状から食物骨片誤飲による気管支肺放線菌症と診断した.その後肺炎の再発なく経過している.結論.今回気管支異物に伴う気管支肺放線菌症を経験し,気管支鏡による異物の摘出にて良好な経過を示した.気管支肺放線菌症を認めた場合,その原因として気管支異物の合併も念頭におく必要がある.
- 2013-05-25
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