重度精神遅滞をもつ児童に対するごっこ遊び場面での言語指導(原著)
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概要
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本研究は,重度精神遅滞自閉症児(CA7:3,MA2:6,IQ34)および重度精神遅滞児(CA8:2,知能検査測定不能)各1名を対象にして,ごっこ遊びによってコミュニケーショソ行動を形成することを目的とした。ごっこ遊びのルーティンは出発,切符購入,乗船,雨,怪獣,宝の発見の6場面から成るストーリーから構成された。対象児は一人ずつ順番にこのストーリーに沿って対人行動と非対人行動から成る役割行動を遂行するように指導された。対象児が無反応や誤反応を行なった時,プロンプターは示唆,動作誇導,指示,示範いずれかのプロンプトを実施した。指導の結果,自閉症児は役割行動の向上が見られたが,コミュニケーション行動で話し手,受け手の混同等が認められた。精神遅滞児は,全行動の遂行率が指導により上昇し身ぶりから1語発話にコミュニヶ一ション手段が向上した。
- 日本行動療法学会の論文
- 1995-03-31
著者
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