血管運動反応に及ぼす運動反応と筋弛緩反応の制止効果の比較研究
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概要
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本研究の目的は末梢血管運動反応に及ぼす運動反応と筋弛緩の制止効果を検討することである。実験1では,30名の大学生被験者のうちの半数が,右手の開閉を続ける運動反応に割当てられた,一方,残りの半数は処置をしない統制群となった。運動反応は光刺激に対する血管運動反応の減少を引き起こした。実験2では,18名の大学生被験者のうち9名が実験群として筋弛緩訓練を受けた,そして,残りの9名は統制群として処置を受けなかった。両群は,最大血管収縮に関しては類似していたが,回復時間では著しく異っていた。筋弛緩と運動反応の両群で,回復時間に有意な差がみられなかった。結果は,運動反応による拮抗動作法が恐怖症の効果的な治療法であることを示唆した。
- 日本行動療法学会の論文
- 1983-04-30
著者
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