戦略的思考の文化的相違を測定する : 未来・過去展望テストの開発と妥当性検証
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概要
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本研究では、林(1999,2001)が提唱した文化の違いを活用した創造性開発のガイドである6眼モデルの未来眼 過去眼概念を基に、ビジョンの描き方や問題解決といった戦略的思考の文化的相違を測定する尺度を開発し、その信頼性と妥当性を検証した。まず異文化体験の豊富な15名が行ったブレーン・ストーミングの結果を基に、188項目の質問項目を作成した。そして、項目内容が構成概念に合致すると異文化コミュニケーションの専門家7名が評価した項目を厳選して、未来眼を測定する20項目、過去眼を測定する20項目、計40項目の暫定版テストを作成した。暫定版テストを363名に実施して因子分析を行った結果、"未来展望"因子10項目(a=.82)、"過去展望"因子8項目(a=.73)、計二下位尺度18項目の未来・過去展望テストが構成された。本テスト及び他の尺度を293名に実施し、相関分析を行った結果、本テストの構成概念妥当性および再検査信頼性を確認した。
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