広島大学統合移転と賀茂学園都市の形成 : マクロな環境移行のケーススタディー(人間・環境学会東広島シンホジウム報告)
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概要
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1993年7月22日、23日の両日、広島大学西条キャンパス(広島県東広島市鏡山町)において人間・環境学会第38回研究会として、キャンパスの統合移転の完成を間近に控えた広島大学および学園都市を形成しつつある東広島市をテーマとした東広島シンポジウムが開催された。構想の立案から約20年を経て、現在全体像が見えつつある広島大学の移転計画がたどった軌跡を、大学という組織にとっての、そして大学街として新しく形成された東広島市という地域にとってのマクロな「環境移行」としてとらえ、物理的、対人的、文化的な側面における人間-環境システムの再体制化のプロセスを検証した。シンポジウムでは、研究学園都市としての先行事例である筑波研究学園都市の基本構想の策定に携わった神戸芸術工科大学の吉武泰水学長による「筑波研究学園都市の経験」に関する基調講演、人間環境システムの移行という理論概念を構築したクラーク大学ウェルナー研究所のワプナー所長による「複雑な人間-環境システムの再構築」に関する基調講演をベースとしながら、広島大学統合移転の経緯をめぐって計画の構築に関与した建築・都市計画の専門家による話題提供や、環境心理学のさまざまな視点からの診断的な報告が行われた。さらに人間・環境学会の多領域の専門家による総合ディスカッションが行われた。
- 人間・環境学会の論文
- 1996-12-20
著者
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