延宝版『うつほ物語』の「絵」について(四) -承応版「絵入源氏」の影響-
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概要
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『うつほ物語』の絵入り本には、冒頭の巻「俊蔭」だけの奈良絵本10本と万治版、全20巻の延宝版がある。延宝版の「絵」には他の本との類似性がない。延宝版の中に「絵入源氏」の「絵」に類似しているものがあるという指摘があり、延宝版の121図と承応版「絵入源氏」の226図すべてについて照合した。その結果、延宝版121図のうち64図に「絵入源氏」との類似が認められた。延宝版が「絵入源氏」の影響のもとに製作されたことは確実である。
- 尚絅大学の論文
- 2010-03-31
尚絅大学 | 論文
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