スモールセル向け無線バックホール技術の実用化(特集セッション:無線分散ネットワーク,無線分散ネットワーク,一般)

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概要

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スマートフォンの普及に伴い、今後10年でモバイルトラフィックは1,000倍に増大すると言われている。急激なトラフィックの増大は、モバイル通信網に大きな負荷をかけている。スモールセルは、守備範囲の狭い基地局を多数設置することによりサービス空間を形成し、基地局負荷分散と周波数リユースの相乗効果によりシステム容量の拡大をもたらす。2016年には世界中の9割の基地局がスモールセル化すると言われている。スモールセル実現へ向けた課題のひとつは、敷設・維持管理に多大なコストを要するバックホールの実現方法である。本稿は、著者が2000年より研究開発を進めてきたスモールセル向けの無線バックホール技術について、その実用化事例を踏まえて概観する。
2012-10-10

著者

古川浩
九州大学大学院システム情報科学府

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