ガスタービン発電設備の性能・信頼性改善技術(<特集>ガスタービン発電設備の経年化対策(点検・補修・改善技術))
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
三菱重工が製造したガスタービン初号機が1963年に商用運転を開始してから50年が経過した。1980年代初めに1150℃級D形ガスタービンを開発し,世界初の大型コンバインドサイクル発電所を設置以来,更に高温化を続け,1350℃級のF形,1500℃級のG形ガスタービンを開発してきた。その後も継続的に改良を実施し,良好な運転実績を上げている。更に,国家プロジェクト"1700℃級超高温ガスタービン要素技術開発"で得られた最新技術の一部をいち早く適用し,最新のJ形のタービン入口温度は1600℃に到達している(表1)。大型ガスタービンの運用も30年を超える時期に来ており,特にD形ガスタービンのユーザーから,プラント寿命延命対策の立案を求められるケースも増えてきている。ガスタービン発電設備の経年的な劣化は避けられないものではあるが,通常実施するメンテナンスに加えて,プラント寿命を延長するために考慮すべき点について,ガスタービンOEM (Original Equipment Manufacturer)としての取組みを,プリベンティブ・メンテナンス(予防保全:Preventive Maintenance),プロアクティブ・メンテナンス(先手保全:Proactive Maintenance),そしてメンテナンス支援システムの3つの視点から述べる。[table]
- 2013-07-19
著者
-
秋田 栄司
三菱重工業(株)
-
秋田 栄司
三菱重工業
-
富田 康意
三菱重工業
-
富田 康意
三菱重工業(株)原動機事業本部高砂製作所
-
富田 康意
三菱重工業(株)原動機事業本部サービス事業部高砂サービス部
-
金箱 篤彦
三菱重工業(株)原動機事業本部サービス事業部高砂サービス部
関連論文
- 3.産業用ガスタービン(2009年第54回ASME国際ガスタービン会議)
- D201 1450℃級高温ガスタービン M701G1 の開発と運転実績
- 1500℃級ガスタービンの開発と運転状況
- 304 「三菱ガスタービン開発の歴史と今後の動向」(FM-3 機械技術の新世紀(2))
- 1996年第41回ASME国際ガスタービン会議 : 3. 産業用ガスタービン
- 3.産業用ガスタービン(1996年第41回ASME国際ガスタービン会議)
- 10.展示(1995第40回ASME国際ガスタービン会議)
- 1500℃級次世代高効率Gシリーズガスタービンの開発と実証運転状況(次世代形コンバインド発電技術)
- ガスタービン設計におけるCFDの適用
- 4 高効率ガスタービンのための高温化技術の開発
- 2308 最新型高温ガスタービンの開発と運転実績
- P11-02 最新の大容量高効率ガスタービンについて
- ガスタ-ビン統合設計システムTDSYSの高度化 (内燃機関特集)
- 3.産業用ガスタービン(2005年第50回ASME国際ガスタービン会議,見聞記)
- 6. 伝熱関係(2001年第46回ASME国際ガスタービン会議)
- 1500℃級ガスタービン501Gの開発と実証運転について
- コンバインドサイクル発電プラントにおけるガスタービンの技術動向
- ガスタービン発電設備の性能・信頼性改善技術(ガスタービン発電設備の経年化対策(点検・補修・改善技術))