青少年女子のインターネットを介した出会いの過程 : 女子中高生15名への半構造化面接結果に基づいて(研究)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,出会いを「ネットを介して知り合った人と実際に会った経験」とした上で,ネットを介した出会いの過程を質的に明らかにすることを目的とし,青少年女子15名に対して半構造化面接を実施した。その結果,ネットを介した出会い経験者は8名,非経験者は7名おり,経験者は「インスタントメッセンジャー」「ソーシャルネットワーキングサイト(サービス)」「メールボックス」「BBS」を介して異性の者との出会いを実現させていた。また,経験者はネットを介した出会いを実現させる前,出会いに対して「否定的感情」を抱いているにも関わらず出会いを実現させており,その理由として,ネットの特性が影響していることが考えられる。加えて,経験者はフィルタリングが導入されていない端末から自由にネットを利用できる環境にあり,ネットを介した出会いのトラブルや事件を防ぐ為には,青少年心理を理解した上でのリスク教育とペアレンタルコントロールも必要であると言える。
- 2013-06-30
著者
関連論文
- コミュニティ・サイト利用のリスク (子どもとケータイ--ここまできた情報モラル指導)
- 中学校におけるインターネットを介したモニタリング活動の実践 : 思春期女子のインターネット利用の実態と考察
- 心理的側面からみた学校裏サイト管理人の実態 : 学校裏サイト管理人への面接とその内容考察
- 青少年女子のメールボックス利用の実態 : 9名の女子中高生の半構造化面接結果と考察
- 3 高校生女子の人間関係悪化とメール利用の関係(III-2 情報社会論(心理),セッションIII,自由報告)
- 青少年女子のインターネットを介した出会いの過程 : 女子中高生15名への半構造化面接結果に基づいて(研究)
- 「SNS疲れ」に繋がるネガティブ経験の実態 : 高校生15名への面接結果に基づいて(研究)