心理教育が統合失調症患者の病識にもたらす効果 : 個別心理教育による各場面の分析から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
病識を高めるために,心理教育は重要な役割を担っている.過去の研究では集団心理教育介入の効果の検証が多く,個別介入の有効性について十分吟味されていない.本研究では,入院中の統合失調症者6名に対し5回を1クールとした個別心理教育を実施した.その実施時の会話内容を質的に分析した.実施時の会話内容からは18のカテゴリ,137のサブカテゴリ,524のコードが抽出された.個別心理教育1回目は目先の症状に気が向いていたが,教育の回教が進むにつれて,退院後や先を見据えた生活のイメージを主体的にもてるようになっていくことから,入院体験を回復に必要な体験としてリフレイミングできる看護的かかわりが重要であり,その一助として個別心理教育が利用できると考えられた.
- 2013-06-10
著者
関連論文
- 健康転換各相に対応した看護活動モデルの検討と開発
- 医療系学生の携帯電話メールへの依存状態と対面によるコミュニケーション能力との関連
- 看護師による精神症状評価のためのBrief Psychiatric Rating Scale Nursing Modification (BPRS-NM)日本語版の開発 : 臨床使用における日本語版の評定者間信頼性および医師評価との関連
- 心理教育が統合失調症患者の病識にもたらす効果 : 個別心理教育による各場面の分析から
- 看護師による精神症状評価のための Brief Psychiatric Rating Scale Nursing Modification (BPRS-NM) 日本語版の開発 : 臨床使用における日本語版の評定者間信頼性および医師評価との関連