大分県における飼料用米品種の選定と栽培法の確立 : 第2報 「ホシアオバ」の低コスト,高品質栽培法
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概要
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大分県における飼料用米の適品種「ホシアオバ」の栽培法確立のため,栽植密度,施肥法,作期および立毛乾燥法の検討を行い,以下のとおりの知見が得られた.1.m^2当たり11.9株の疎植では,高標高地においては収量の低下を,平坦地においては成熟期の遅れを引き起こすおそれがあるため,両地帯ともm^2当たり15.2株程度が最適と考えられた.2.収量性を維持しつつ子実のタンパク質含有率を向上させるため,穂肥と晩期穂肥の2回追肥を基本とし,タンパク質含有率の更なる向上のためには晩期穂肥の増施が効果的であると考えられた.3.平坦地における移植の晩限は6月下旬であり,7月以降の作期では極端に成熟期が遅くなるため,過度の晩植はさけるのが適当と考えられた.4.籾水分含量を20%まで低下させるための立毛乾燥は,成熟期後積算温度150℃を目安に成熟期後7〜10日まで行う必要があると考えられた.
- 2013-05-15
著者
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安井 利昭
大分県農林水産研究センター水田農業研究所
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清水 康弘
大分県農林水産部研究普及課
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安井 利昭
大分県南部振興局
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菊屋 良幸
大分県農林水産部集落・水田対策室
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近乗 偉夫
大分県農研セ農業研究部水田農業グループ
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江川 寛子
大分県農研セ農業研究部水田農業グループ
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長谷川 航
大分県北部振興局
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