工業高校と公共職業訓練校の専門教育に関する一考察 : 専門教科の実授業時間と実訓練時間との比較から
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概要
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工業高校と職業訓練校の制度上の相違を考慮するにしても、両校種における専門教育を量的に計り、その差異を明らかにすることは、工業の専門性を考える上で有意義であり、また工業高校の教育課程を規定する学習指導要領等を見直す視点も導き出せるであろう。公立工業高校3年間の専門教育の実授業時間と公共職業訓練校普通課程1年間の実訓練時間を比較した結果、工業高校では職業訓練校の7割程度の授業しか行われていないことが明らかになった。実授業時間のみに着目するならば、工業高校は職業訓練校より専門教育、職業教育としての機能は不利な状況にあるといえる。
- 日本産業教育学会の論文
- 2012-07-31