施主へのアンケートに基づく新築住宅需要の研究 : 広島県太田川流域における都市計画区域の内外比較より
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概要
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太田川流域における新築住宅需要の実態把握を目的に、新築の経緯や形態などについて施主にアンケート調査を行った。その結果、都市計画区域では「大手住宅メーカーによる新築が多数」であるが、「新築した住宅に不満が多く、特に建設費に不満が多い」「一家団欒を求める」などの特徴が見られた。それに対して都市計画区域外では「地元大工・工務店による在来工法が多数」であり、「家が古くなったため持ち家層が新築している」「知人ルートの工事発注が多い」「輸入材を問題視している」「施主は公務員とサービス業が多い」などが特徴として見られた。これらの結果は、建築確認を要しない都市計画区域外の需要には、地元大工・工務店を中核として材料や工事を供給する地域の住宅供給システムは対応しやすいと考えられる。今後の課題には、地域の供給力と需要とに適した住宅形態の追求と、更なる顧客満足度の向上がある。
- 2007-11-20
著者
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