きのこの生理活性物質
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概要
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筆者らのきのこ2次代謝産物に関する化学的研究を紹介する.ヤマブシタケ,ブナハリタケ,オオシロアリタケ,アカヤマドリ,サケツバタケから小胞体ストレス抑制物質を得た.茶樹茸,アンニンコウから破骨細胞形成抑制物質を得た.「フェアリーリング」を引き起こすコムラサキシメジの菌糸体からは,試した全ての植物の成長を制御する活性物質を得ることに成功した.フミヅキタケ培養菌糸体からは,レタス幼苗の胚軸の生長を阻害する化合物を得た.ドクヤマドリからは下痢誘発物質を得ることに成功した.2004年にスギヒラタケの摂取により急性脳症が発生した.このきのこから急性脳症に関わっていると思われる致死物質,レクチン,低分子毒性物質の精製に成功した.スギタケからはFuc-α1-6結合のみに結合するレクチンを発見した.現在このレクチンは癌の診断薬として開発研究がされている.
- 2013-04-30
著者
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