急性期肩関節周囲炎患者に対するパルス超音波療法の非温熱効果の検討(平成23年度研究助成報告書)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
目的は急性期肩関節周囲炎患者に対するパルス超音波療法の非温熱効果の有効性を検証することである。対象は,肩関節周囲炎と診断された者のうち急性期の者12名とし,コントロール(C)群6名と超音波照射(US)群6名の2群に無作為に分けて実施した。パルス超音波療法は,周波数1MHz,出力0.5W/cm^2,照射時間率20%,照射時間10分間の照射条件で3回/週,2週間実施した。効果判定は,C群,US群とも治療前後に,超音波検査,疼痛(Visual Analogue Scale:VAS),関節可動域を行い,有効性を検証した。その結果,US群はC群に比べ超音波検査では棘上筋腱厚,夜間時痛,関節可動域(屈曲,外旋)で有意に改善した。本研究により,パルス超音波療法は急性期肩関節周囲炎患者の炎症過程の治癒反応促進・鎮痛効果には有効であることが示唆された。
- 2013-04-20
著者
-
川村 博文
甲南女子大学 看護リハビリテーション学部理学療法学科
-
川村 博文
甲南女子大学看護リハビリテーション学部理学療法学科
-
大矢 暢久
太田整形外科リハビリテーション科
-
富田 知也
太田整形外科リハビリテーション科
-
太田 裕敏
太田整形外科
-
太田 祐敏
太田整形外科
-
川村 博文
甲南女子大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科
-
富田 知也
太田整形外科 リハビリテーション科
関連論文
- 物理療法の最近の動向(教育セミナー,近未来に向けての理学療法〜理学療法アプローチの確立〜,第45回日本理学療法士協会全国学術研修大会)
- 電気刺激療法
- 痛みに対する物理療法の効果 : 臨床効果とその判定法の検証(ワークショップII : 物理療法研究部会)
- 物理療法研究部会と日本物理療法学会共催による多施設共同研究の取り組み : 展望と課題(専門領域研究会(物理療法系 シンポジウム),第44回日本理学療法学術大会)
- 老人保健法機能訓練事業における理学療法士の関わり : 保健婦に対するアンケート調査より
- 80. 老人保健法機能訓練事業における理学療法士の関わり : 保健婦に対するアンケート調査より
- 高知県における機能訓練事業(老人保健法事業)の現状と問題点
- 49. 高知県における老人保健法事業(機能訓練事業)の取り組み : その現状と問題点
- 155. 在宅障害老人に対する訪問活動(第1報) : 身体・生活環境の現状
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者のQOL向上への取り組み (特集 進行性疾患--QOL向上への取り組み)
- 卒後教育とつながる臨床実習をめざして (特集 臨床実習の課題と工夫) -- (臨床実習指導の現場から--我々の工夫)
- Weaningに難渋した急性期C4頚髄損傷者へのアプロ-チ
- K-039 物理療法の診療報酬算定が可能になるには : 現行診療報酬請求システム下での物理療法の実情(専門領域研究部会 物理療法研究部会 物理療法シンポジウム2,プロフェッション!新たなるステージへ,第47回日本理学療法学術大会)
- K-038 物理療法の診療報酬算定が可能になるには(専門領域研究部会 物理療法研究部会 物理療法シンポジウム2,プロフェッション!新たなるステージへ,第47回日本理学療法学術大会)
- 実験報告 急性期肩関節周囲炎の肩関節痛に対するパルス超音波療法の非温熱効果の検討
- 急性期肩関節周囲炎患者に対するパルス超音波療法の非温熱効果の検討(平成23年度研究助成報告書)
- 急性期肩関節周囲炎の肩の疼痛に対するパルス超音波療法の非温熱効果の検討 : 超音波検査を用いて
- 変形性膝関節症の膝の疼痛に対するパルス超音波療法を実施しか一症例の検討 : 超音波評価装置を用いた病態評価に基づいて