森林施業の集約化に対する意向にもとづいた推進戦略 : 群馬県下仁田地域の事例
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概要
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集約化を進捗していく上で,合意形成が重要となる。地域には,合意形成をしやすい森林所有者グループとしにくい森林所有者グループがいて,地域において集約化を進めていくためには戦術が重要となる。対象となる森林所有者の特徴を把握しておけば戦術の幅が広がり,合意形成が容易となる。そこで,本論文では,集約化における戦術について考察するために,森林所有者をグループ化して,各グループの特徴を明らかにした。具体的には,1965年から集約化が実施されている群馬県下仁田町を事例として,下仁田町森林組合が2009年に実施した集約化に対する意向調査を,数量化III類とクラスター分析によって,集約化に対する意向ごとに4つに分類した上で,グループごとの特徴を単純集計によって明らかにした。結果,分類された各グループでは,集約化への賛否,施業主体者,立地級などにおいて特徴や違いがあった。各グループは,それぞれ特徴が違うので,グループごとに,集約化における合意形成をするための戦術が考えられる。
- 2013-03-00
著者
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