学習方略の使用を規定する測定時期による要因の違いの検討 : 試験時と平常時に注目して
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概要
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本研究は,学習方略使用の規定要因として動機づけ要因(達成目標)と認知的要因(学習観,有効性の認知,コスト感)を取り上げ,方略使用の規定要因が試験時と平常時といった測定時期によって異なるかを検討した.パス解析の結果,試験・平常時どちらの時期も有効性の認知およびコスト感が有意なパスを示した.しかし,平常時においては動機づけ変数である遂行目標も弱いパスを示すといった違いがみられた.また有効性の認知に対して,平常時では各方略で一貫して方略志向が有意なパスを示した.このような測定時期による規定要因の違いについて,学習者の学習に対する意識の違いと質問項目に回答する際の評価基準の違いに注目して考察した.
- 2012-12-20
著者
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