個人の仕事上のキャリアを"財産"として考えることの可能性について : 「財産の所有権の明確さ」と「財産そのものの明確さ」がキャリア目標の明確さに対して与える影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は、無形の"財産"としての個人の仕事上の将来のキャリアが有効に活用されやすくなる条件について考察することを目的としている。キャリアという財産の所有権の帰属が明確であるかどうかが"年功序列 vs. 成果主義"によって、また、財産としてのキャリアの内容が明確であるかどうかが"学生 vs.社会人"によって検討された。将来のキャリアの"有効活用の度合"は"キャリア目標が明確に定まっているかどうか"によって測定された。調査の結果、年功序列よりも成果主義で、また、学生よりも社会人でキャリア目標が明確である傾向が得られた。これらにより、キャリアの所有者が明確である場合とキャリアという財産の内容が明確になっている場合にキャリアは有効活用されやすいという示唆が得られた
- 文教大学の論文
- 2010-03-01
著者
関連論文
- 「成果主義」の2つの側面と上司・部下間の協力 : 成果主義の影響に関する実証研究
- 日本における成果主義導入の経緯と組織において下方支援を促進する要因について
- 個人の仕事上のキャリアを"財産"として考えることの可能性について : 「財産の所有権の明確さ」と「財産そのものの明確さ」がキャリア目標の明確さに対して与える影響