ネットに求めるつながりの強さ : 韓国ネット・ユーザーの意識調査から
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概要
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本研究では、ネット上のコミュニケーションが活発になされている韓国の20代と30代に対して質問紙調査をおこない、ネット上での弱いつながりと強いつながりに関するポジティブ、ネガティブ両面の認識がネット上で求めるつながりの強さにいかに影響するかを検証した。ネットへの弱いつながり志向は、弱いつながりに対する情報収集、影響力強化、自己表現のメリット、不確実性のリスクの認識がなされているほど、また、強いつながりに対する情報収集メリットの認識がなされていないほど高かった。一方、ネットへの強いつながり志向は、強いつながりから得られる影響力強化のメリットが認識されているほど、また、弱いつながりに対する情報収集メリットと不確実性リスクが認識されているほど高かった。つながりの志向性を問わずネットで活発にコミュニケーションする人は情報や資源が幅広く得られるというメリットを感じ、同時に、よく知らない人とやりとりすることのリスクも感じているということが言える。また、ネットに弱いつながりを求める人と強いつながりを求める人の違いには、影響力の源泉に対する認識が関わっていることが明らかになった。This research identified how positive and negative cognition towards weak and strong ties influences strength of expected ties on networks through questionnaire survey on Korean people in their 20's and 30's. The weak-tie orientation increased when the merits of weak ties regarding information gathering, influence strengthening and self-expression, and the anxiety risk with weak ties were cognized. The strong-tie orientation increased when the merits of strong ties regarding influence strengthening as well as information-gathering with weak ties and the anxiety risk with weak ties were cognized. It could be said that, regardless of strength of ties, those who communicate with other people actively felt merits of getting wide range of information and resources, and at the same time they felt anxiety of communicating unknown people. In addition, we found that the difference between those who expect weak ties and those who expect strong ties on networks is related to their cognition about source of influence.
- 横浜国立大学の論文
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