心理学に対する期待及び大学の専攻動機の変化過程に関する調査研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
関西圏私立四年制大学在籍の学生187名を対象とした『大学において「心理学」を学ぶことの期待』に関する質問紙調査,及び同20名を対象とした『大学の専攻動機と,その変化過程』に関する半構造化面接調査を実施した.心理学系学生は非心理学系学生に比べて,資格取得を心理学に期待する傾向や,他者の問題解決のための能力獲得を期待する傾向が示されたことから,心理学を学ぶことで臨床心理士をはじめとする対人援助職を志している可能性が推測された.一方面接調査において,「内的なもののため」という動機が心理学系学生にのみみられたことに加えて,「仕事のため」,「適性のため」という動機も,他者理解や他者援助が主軸として置かれていたわけではないことから,動機の側面からみた心理学への期待は他者理解・他者援助よりもむしろ,自己理解・自己援助のためといえた.考察では,これらの質問紙調査と面接調査の結果の矛盾について検討した.
- 聖泉大学の論文
- 2012-00-00
著者
関連論文
- 「日本」になじむ、いじめ予防プログラム(2) : 生徒、教師、大学生、研究者の連携(自主シンポジウムB4)
- 心理学に対する期待及び大学の専攻動機の変化過程に関する調査研究
- 24-J-09 関係性攻撃と心理・社会的適応との関連性の検討 : 幼児期から成人期まで(自主企画・公開研究会)
- P2-49 関係性攻撃と心理社会的適応との関連(1) : 職場成人用関係性攻撃尺度作成の試み(発達,人格,ポスター発表)
- PC-033 関係性攻撃と心理社会的適応との関連(12) : 多次元性関係性攻撃尺度(大学生用)の妥当性の検討(発達,ポスター発表)