訪問看護師のリハビリテーション看護に関する文献検討
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概要
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背景 わが国の高齢化率は2012年23.3%と年々上昇傾向にある.急速な高齢化の進展に伴い,介護保険サービスに対するニーズは増大しつつあり,中でもリハビリテーションのニーズは高い.そこで,リハビリテーションに特化した専門職ではない訪問看護師に着目し,在宅におけるリハビリテーションの実施状況について調査した.目的 本研究は訪問看護師が提供しているリハビリテーションの内容と現状を,これまでに報告された論文より明らかにすることを目的とした.方法 リハビリテーション看護の現状を読みとくために,1997年12月から2012年8月までに特定非営利法人医学中央雑誌に報告された4,399件の論考を精読した.結果 リハビリテーション看護に関する論文は,1997年から年々増加傾向にあり,当事者研究が少なく,ほとんどが看護師の実践報告であった.訪問看護師におけるリハビリテーションは,身体機能訓練を中心に実践されており,実施する看護師も訓練計画や評価に対して不安を抱いている現状が明らかになった.結論 訪問看護師が行うリハビリテーションは,健康問題や生活面をトータルにアセスメントし提供している.訪問看護師と理学療法士等の専門職とが協働していくことで,療養者の生活に則した質の高いリハビリテーションの提供が可能となる.
- 2013-04-00